映画の話をふたつ

2010年1月18日(月)02:05 投稿者 マギー

今週土曜から公開の『サヨナライツカ』。
キャストは日本人だけど純然たる“韓国映画”。
試写会で観たんだけど、ロケ地はタイ、質感は韓国、台詞は日本語という、
良い意味で無国籍な、邦画にはない色彩、空気、風合いの映画。
んで、私マギーが出演しているわけだが、これがまた邦画ではやんないタイプの役。
中山美穂さんを巡って西島秀俊さんと殴り合いするような。
もちろん三枚目なんだけど、ちょいと二枚目の風情ありの。
しかも30歳手前と60歳手前の二つの時代を演じております。
役者マギーを堪能したい方には過去の作品を含めても、まずはこの一本を進呈したい。
自信を持ってそう言える役をやらせてもらっております。

一昨年の五月から去年の二月まで、とびとびだけど韓国とタイに行って撮ってた作品。
タイ語英語韓国語の飛び交う中、朝6時から翌朝10時まで撮影しっぱなし、とか過酷な日々を経て完成した作品。
思い出と思い入れたっぷりのこの作品。23日より公開!

映画といえば、やっと今日M・Jの「This is it」を観た。
ベスト盤をたまに車で聴く程度の距離感だったんだけど、
改めて、すげぇ〜・・・と魅せられた。
音はもちろん、照明、映像、美術、衣裳、バックダンサーのレベル、
全てにおいておそらく世界最高峰であり、製作費も最高額のステージ。
プロデューサーとしての彼のアイディア、完璧主義な姿勢、
人としての魅力、いろいろすげぇんだけど、
やはり彼はシンガーとしてダンサーとして、身体ひとつで表現することが、唯一無二にすげぇ!のだ。
仮に照明も美術も衣裳もショボくても、たとえラジカセのカラオケであろうと、
彼があの身体であの声で唄い踊れば、おそらくそれは世界最高峰のエンタテイメントに成り得るだろう。

役者や歌手を陸上の100M選手に例えるなら、
世界記録を出すよりも、走る姿がいかに魅力的か、ということが大事だったりする。
タイム的には予選落ちでも魅力的ならそっちのほうが勝ち。
そんな世界だ。
マイケルはきっと、ものすごく魅力的なフォームで、しかもタイム的にも圧倒的な世界記録を出す、そんな選手だろう。

矢沢永吉のドキュメントを観るときと同様に「This is it」から創作者として大きなパワーもらった。
今年のU−1グランプリ、今からワクワクしてきた!

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