終わって、そんで始まります

2006年7月2日(日)01:56 投稿者 マギー

いや〜素敵な最終回でしたねぇ、ブス恋!
四月末に書き上げた全12話、なんとか無事、いい形で放送を終えました。
ようやく肩の荷が降りてホッとしてるのも確か。
でも、その肩の荷を担いでた期間、すごく楽しかったのも確か。
最初の打ち合わせからしたら、なんじゃかんじゃで七ヶ月、
一年の半分以上もどっかで「連ドラ作家・マギー」がいたわけで。
そんな一年がまた、たまぁに、いつか、何年かに一度かでも、あってもいいかなぁ・・・。
そんな風に思えたのが、今回の一番の収穫。
まー次のW杯までには、また連ドラ書くチャンスがあったらいいですね。
「オレは自分の面白いと思ったことしか書けない」
ドラマの中でおさむや美也子にそんな台詞を書きました。
これがオレ自身の信条かってと、う〜ん、そうでもあるけど、そうでもない。
今は「いただいた仕事はオモシロがってやります」ぐらいです。
お仕事、お待ちしています(笑)

終わったものにどーこー言うのはアレなんで多くは語りませんが、
最終回のタクシー運転手、「オレにやらせてくれ!」って出たわけじゃないからね。
最終回っぽいゲスト枠で書いてた役を、台本を読んだ稲垣さん、村上さんをはじめキャストの皆さんが、
「あの運転手さんはマギーさんがいい!」とプッシュしてくださったわけでね、
決して「これオレやるから、ヨロシク」な感じの嫌な脚本家の職権乱用じゃないですから。
オレの中での設定は“ジューシーのラジオのファンの運転手”で、なんであの台詞でした。

ま、終わった話はこんぐらいにして。
山ほどある裏話はいつかドラマ制作の裏側のドラマを書くときに活かします(笑)。

さて、肩の荷降ろして身軽になった七月!
役者マギー、新たな大仕事を前に、意気込んでおります!
二ヶ月後の九月一日からスタートする舞台、『獏のゆりかご』の稽古がもうすぐ始まります!
すでにシスカンパニーのHPには情報が紹介されているので、ご存知だった方もいるかもしれませんが、
この舞台、かなりのオモシロです。まず台本が面白い!脚本家のはしくれとして悔しいぐらいに面白い!
作家の青木豪さんはグリングという劇団で作・演出をされているのですが、
ホントの話、グリングを観て「こんなんやりてぇ!」って思ってたんです。
ジョビジョバの作品で言うと(観てない人も多いでしょうが)『大ピンチ』の前半部分や、『黄金の六人』とかのあの感じ。
日常の何気ない会話の積み重ねとリアリティーが、クスクス笑いを絶えず誘う・・・
そういうの見るのも演じるのも実は大好きなんです。

『獏のゆりかご』。タイトル通り、物語は大和田獏さんがゆりかごを作るお話です。
嘘です、もちろん嘘です。
舞台は傾きかけた動物園。飼育係とお客さんたちの織り成す日常に次々と「小さなドラマ」が巻き起こり・・・
とにかく飼育係やお客さんが魅力的に描かれたお話なんですが、キャストが輪をかけて魅力的!オモシロ!
杉田かおるさん、高橋克美さん、NODA・MAPでも共演させていただいた段田安則兄さん、小松和重さんのブロックス仲間、
そして明星真由美さん、池谷のぶえさん、「水曜どうでしょう」の安ケンこと安田顕さんの八人!
稽古前から誰がどう出るか、どんなチームワークになるのか、考えただけでワクワクしています。

7月7日、前売り開始です!詳しくはシスカンパニーのHPをご覧下さい。
今言えることは、かなりオモシロが約束されてること。
そして、二回以上観ても損はさせないってこと。
是非是非是非!観に来てください。こちとら稽古がんばりますんで。ではまた!

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